時計 2021/02/24 20:00

運転免許自主返納 2年連続7000件超え 鹿児島県

南日本新聞ニュース
 2020年中に鹿児島県内で運転免許証が自主返納された件数は7051件で、2年連続して7000件を超えたことが県警のまとめで分かった。うち75歳以上が70%、65歳以上となると96%を占める。前年より798件少ないものの、5年前の約1.8倍と大幅な増加傾向にある。

 20年中に65歳以上が過失の最も重い「第1当事者」となった事故は1111件。全事故の27%を占め、10年前から8ポイント増加した。うち116件はハンドルやブレーキの操作不適によるものだった。

 運転免許の自主返納制度は1998年に開始。県内では、タクシーやバスの乗車料金割引をはじめ各自治体や事業所の支援制度が導入された2008年の翌年以降、自主返納が大幅に増えている。

 19年は7849件(前年比1652件増)に上り、過去最多を記録。同年4月に起きた東京・池袋の暴走事故などが大きく影響したとみられる。

 17年の道交法改正で、信号無視など一定の違反行為をした75歳以上に課された「臨時認知機能検査」の件数は20年1992件(前年比211件増)。認知症と判断された場合の免許取り消しはゼロだった。県警は「医師の診断を受ける前に自主返納に踏み切る人が増えた」とみている。

 交通企画課の福丸竜市理事官は「自主返納の増加は、運転の危険性を考えてもらう機会が増えていると捉えることもできる。身体機能の衰えなどを感じた場合は積極的に相談してほしい」と話す。

 県警は高齢者の交通事故防止対策として、16年から県内全署でドライブレコーダーを無料で貸し出すなどしている。
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