時計 2021/02/24 23:00

新幹線で宅配便輸送 5月事業化目指し実証実験 JR九州と佐川急便

貨客混載の実証実験で新幹線車内に積み込まれる段ボール箱=鹿児島市のJR鹿児島中央駅
貨客混載の実証実験で新幹線車内に積み込まれる段ボール箱=鹿児島市のJR鹿児島中央駅
 JR九州と佐川急便は24日、九州新幹線で宅配便荷物を輸送する貨客混載の実証実験を行った。人口減少や新型コロナウイルスの影響で乗客数が落ち込む中、新たな収益源とすることなどが狙い。鹿児島市のJR鹿児島中央駅では、南薩で早朝に収穫したばかりの豆類などがトラックから新幹線に積み替えられ、JR博多駅に運ばれた。5月連休明けにも事業開始を目指す。

 両社によると、トラックドライバー不足や環境負荷軽減に対応することも目的。鹿児島中央-博多間の便で宅配荷物などを運ぶ計画で、鹿児島からは農林水産物も見込む。JR九州はJR西日本と連携し、関西方面への輸送も検討している。

 この日運ばれたのはJAいぶすき管内で生産されたソラマメ10キロ、スナップエンドウ5キロなど段ボール箱30個。指宿市の大山集荷場からトラックで鹿児島中央駅の荷さばき場に到着。正午発の博多行き「さくら」の車内販売準備スペースに積み込まれた。折り返し便では空箱を運んで手順を確認した。

 佐川急便東京本社営業部の萩原健二商品企画課長(51)は「輸送の時間配分や積み込み場所の状況が把握できた」と事業化へ意欲を見せた。JR九州営業部の加藤邦忠営業課長(45)は「鹿児島で取れたものがその日のうちに福岡に届く。九州の活性化につなげたい」と語った。

 JAいぶすきの永野照雄代表理事常務(62)は「おいしい豆類を新鮮なまま届けられるのはありがたい」と喜んだ。
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