時計 2021/02/25 11:00

〈馬毛島基地計画〉西之表市議会、賛成派多数の可能性 反対派から議長、勢力拮抗

馬毛島
馬毛島
 西之表市議会(定数14)は24日、馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を含む自衛隊基地整備計画に反対する川村孝則氏を議長に選んだ。議決権のない議長を除く構成は反対派6、賛成派6、中立1になった。さらに中立の立場で同日、馬毛島対策特別委員会の委員長に就いた浜島明人氏が「(再編)交付金に頼るべきは頼らないと市の未来はない」と述べ、改選前のような反対一辺倒からの転換を表明。今後の議決で賛成派が多数派となる可能性が高まった。

 議長選は賛否両派が拮抗(きっこう)しているため、両派から名乗りが上がらない事態も予想された。立候補表明を受け付けた本会議前の全員協議会では川村氏だけが手を挙げ、出席13議員の満票で選出された。川村氏は「譲り合って議会が空転することは避けたかった」と理由を説明した。

 賛成派議員が「議決の多数派を取るのが最優先。川村氏の出馬は歓迎だった」とする一方、反対派議員は「本人の意思が固かった。望ましい結果ではない」と本音を話した。傍聴席から見守った反対派市民も「なぜ議決権を優先しなかったのか」と残念がる。

 改選前(定数16、欠員1)は反対11、賛成4の構図。反対多数を背景にこの4年間、基地反対の意見書を4回可決するなど意思を鮮明にしてきた。現在市議会は賛成派議員1人が病気療養中。同議員の復帰次第で、3月末に予定される馬毛島対策特別委は従来と異なる判断が出てきそうだ。
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