時計 2021/02/26 10:40

高齢者ワクチン接種ずれ込み 焦る市町村「計画立てられない」 供給量も見通せず 新型コロナ・鹿児島

先行接種の準備をする鹿児島医療センターの職員=鹿児島市(同センター提供)
先行接種の準備をする鹿児島医療センターの職員=鹿児島市(同センター提供)
 65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種で、国が新たに日程を示したのを受けて、鹿児島県内の市町村の担当者が頭を悩ませている。「4月12日開始」と当初予定よりずれ込み、その後も十分なワクチン供給が見込めない状況に「計画を立てられない」と焦る。

 国の計画によると、12日開始に向け、鹿児島県には5日の週に1170人分を配布。12、19日の週には各5千人分を追加し配分は県に委ねる。26日の週には全国の市町村に500人分を配るとしている。

 長島町町民保健課の浜田照幸課長は「人口比で配ると長島の分はわずか。5日の週の割り当てはないのでは」と予想する。同町への配分は26日の週以降とみるが、確証はない。

 接種開始がゴールデンウイークに入ると医師や看護師らの確保が難しくなる上、特産のバレイショの収穫期に重なり、接種に来られない高齢者も多いと心配する。

 鹿屋市は1月25日に推進チームを結成。4月第1週から開始し、週ごとの接種人数を定めた計画を立てていた。日程がずれ、ワクチン供給が足りないと修正を迫られる。担当者は「国の広報に合わせて、市民からの問い合わせには4月開始と答えてきた。そのつもりで待っている高齢者にどう説明するかも課題」と話す。

 3島に385人が住む三島村は、接種対象の16歳以上は291人で、うち65歳以上は106人。医師確保が難しいため、月2回の巡回診療に合わせて全対象者への接種を検討している。民生課の田中博文課長は「いつ、どれくらい届くか分からないが、実情に合わせた対応をお願いしたい」と国に要望する。

 市町村への配分を委ねられた県は調整を迫られる。鹿児島県のワクチン調整班リーダーを務める健康増進課の髙田弘信参事は「小分けにすると管理が難しいなどの問題もある。どういう形で配分するか検討しなければいけない」と話した。
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