時計 2021/03/03 20:00

都市公園谷山緑地で産学官連携の新事業に先行着手

上段が下段のようになる谷山緑地再生計画のイメージ図
上段が下段のようになる谷山緑地再生計画のイメージ図
 鹿児島県の都市公園谷山緑地(鹿児島市東開町周辺)で、指定管理者の県造園事業協同組合とエフエム鹿児島の共同事業体が産学官連携の新事業「グリントプロジェクト」に着手した。家型の宿泊施設やカフェを整備する事業者の公募を2日に始め、5~6月の着工、秋の利用開始を目指す。4月からはエフエムの番組内で谷山緑地の案内や、毎月開くイベントの紹介も始める。

 県が指定管理の要件に初めて加えた利益追求型の「自主事業」。

 共同事業体は宿泊、カフェ、キッズルーム、文化教室、図書室などの機能を備えることを条件に、県内住宅メーカーを中心に10社程度募集したい考え。

 Green(緑)+(プラス)○(いろいろな物事や出来事)でGreento(グリント)。プロジェクトでは長さ約4キロ、15ヘクタールの緑地帯を「楽しむ」「めでる」「すいこむ」の3区画に分ける。「楽しむ」区画に施設を整備し、発生した収益を活用して残り2区画の開発を進める方針。造園組合の有村勝則理事長(65)は「(コロナ下の)新しい生活様式も踏まえ、山荘のような雰囲気を味わえる、県民に愛される公園にしたい」と話す。

 学識経験者として協力する鹿児島大学大学院の増留麻紀子助教(45)=建築学=は「『楽しむ』区画は利用者が能動的に使える場所にしたい」と、ステージの設置、公園内を巡る移動図書館や移動カフェ、コンビニの導入も提案している。

 共同事業体は今後、事業者向け説明会のほか、周辺地域の町内会に出向き計画を説明する予定。
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