時計 2021/04/02 12:00

高齢者ワクチン接種、鹿児島の市町村は新年度から大忙し

ワクチン接種に必要な書類の郵送準備をする職員=1日、大和村役場
ワクチン接種に必要な書類の郵送準備をする職員=1日、大和村役場
 高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種が鹿児島県内でも4月から始まり、コロナ収束へ向けた正念場を迎える。新年度初日の1日、接種の実務を担う市町村は、接種券の発送準備や新組織の発足など準備を本格化させた。ワクチンの供給量が当面限られることに戸惑いながらも、前例のない大規模な接種計画に備える。

 鹿児島市とともに、県内で最も早い12日に接種を始める大和村は1日、集団接種の対象者約590人に日程表や予診票を郵送する準備に追われた。

 12日に特別養護老人ホームの入所者約50人に接種し、16〜18日に体育館で集団接種を予定する。村が6集落で実施した意向調査では、約7割の住民が接種を希望。保健福祉課の藤原葉子保健師は「高齢者が感染を気にすることなく今まで通り生活できるようになれば」と期待する。

 鹿児島市は介護老人福祉施設(54施設)に入所する約3000人に優先接種する。施設が医師を確保できるか調査しているほか、入所者以外への接種券の発送準備も進める。

 国は6月末までに全ての高齢者分のワクチンを自治体に届ける方針だが、先行きは見通せない。感染症対策課の土屋幹雄課長は「住民がスムーズに接種を受けられるよう国のスケジュールが変更になるのも前提で準備を進める」と強調した。

 鹿屋市はワクチン接種推進チームを推進室に格上げし、職員を21人へとほぼ倍増させた。推進室内に市民の相談窓口を設置。初日は約20件の相談があった。一方、3月に開設したコールセンターには接種開始時期の問い合わせが相次ぐ。担当者は「早く接種したいという市民の気持ちもよく分かる。情報はお知らせするので少し待ってほしい」と話した。

 県も感染者の確認や病床確保、ワクチン接種の総合調整を進める「新型コロナウイルス感染症対策室」を設けた。3課にまたがっていた組織を一元化。髙田弘信室長は「県内もまだ油断できない状況。感染防止徹底を呼び掛けながら、接種が円滑に進むよう取り組む」と力を込めた。