時計 2021/04/08 22:30

奄美ビール、ヤギミルクアイス…コロナで売り上げダウン、でも助かった ふるさと納税の返礼品で応援 鹿児島県

事業者支援目的で採用された返礼品の奄美群島クラフトビール
事業者支援目的で採用された返礼品の奄美群島クラフトビール
 鹿児島県は、新型コロナウイルス下で売り上げが落ち込んだ県内の特産品を、ふるさと納税(応援寄付金)の返礼品に採用し、支援している。2020年度は地ビールやアイスなど44品を追加。寄付額は集計中だが、19年度の814件、2724万5000円を上回るペースという。

 市町村間の寄付金獲得競争が激しさを増す中、県は17年度から単独で募るようになり、返礼品を始めた。県内自治体との競合を避けるため20年度当初までは黒牛や黒豚、ウナギなど知名度が全国区の22品にとどめていた。

 しかし新型コロナの影響で大半の物販イベントが中止になり、特産品を販売する事業者の売り上げは大幅に減った。窮状を聞き、県特産品協会などを通じて昨年6月から事業者の支援に乗り出し、龍郷町のヤギミルクアイスや長島町のシメサバ・マリネセットなどを加えた。

 新たな返礼品では、奄美群島クラフトビールや薩摩錫(すず)器、さつま揚げが人気。本年度は70品中、45品は業者の支援が目的だ。

 同ビールを製造する奄美はなはなエール(瀬戸内町)は新型コロナの影響で売り上げが7~8割落ちた。特に年末は観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止で観光客が減る中、翌年度の住民税控除の期限となる12月にふるさと納税の返礼品注文が増え、助かったという。

 同社の泰山祐一代表社員(35)は「鹿児島を応援する気持ちを持った人が多いことが分かり、頑張る気持ちになれた。奄美の世界自然遺産登録も控え、より良い商品をつくり、県のPRに貢献したい」と述べた。

 県財産活用対策室は「返礼品は鹿児島の魅力を発信するツール。寄付が増えるように、さまざまな機会を通じてアピールしたい」と後押しする方針だ。