時計 2021/04/10 06:00

出張旅費着服の屋久島町長リコールへ 住民グループ15日に申請

出張旅費の着服を謝罪する荒木耕治屋久島町長=2020年4月2日、同町宮之浦
出張旅費の着服を謝罪する荒木耕治屋久島町長=2020年4月2日、同町宮之浦
 屋久島町の出張旅費不正を追及する住民グループ「清く正しい屋久島町を創る会」は9日、荒木耕治町長(71)のリコール(解職請求)の手続きを進めることを明らかにした。署名活動に必要な証明書交付を15日にも町選挙管理委員会に申請する。

 同会はリコールの理由に(1)出張時に普通運賃の航空券を払い戻し、約200万円の差額を得た(2)払い戻しの事実を町議会で否定した「虚偽答弁」(3)24億円に上った新庁舎建設-などを挙げる。

 選管が証明書を交付後、1カ月の期間内に有権者の3分の1以上の署名を集め、確定すれば住民投票が行われる。過半数が賛成した場合、町長は失職する。選管によると、3月時点の町の選挙人名簿登録者は1万140人。

 「創る会」の鹿島幹男代表(67)は「無責任、無駄遣いが続く町政では明るい未来が見えない。1人でも多くの署名を集めたい」と話した。

 同町では2016年9月にも、新庁舎建設計画を巡って荒木町長のリコール運動が起き、署名が有効数に達せず不成立だった。

 荒木町長は15~19年度の出張時、普通運賃の航空券を払い戻し、格安の高齢者割引で搭乗して差額を得たことが発覚。住民団体が刑事告発し、鹿児島地検は20年9月、起訴猶予の不起訴処分とした。
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