時計 2021/04/11 12:26

競泳・山口(志布志出身)ラストレース 「しっかり泳ぎ切った」充実感 200平元世界記録保持者 

山口観弘
山口観弘
 競泳男子200メートル平泳ぎの元世界記録保持者・山口観弘(26)=ブルーアース甲西、志布志市出身=が、10日の日本選手権男子50メートル平泳ぎで予選敗退、現役生活に幕を下ろした。



 いつも通り全力で泳ぐだけ-。男子50メートル平泳ぎ予選に登場した山口はその言葉通り、勢いよく飛び込むと必死に水をかいた。しかし、徐々に上位争いから後れを取る。決勝進出に1秒以上届かない28秒72で、100メートルと同様に予選28位。これが現役最後のレースとなった。

 伸びやかな泳ぎで、距離が延びるほど力を発揮する山口にとって、スピード勝負の50メートルは分が悪かった。それでも「結果は良くなかったが、しっかり1本泳ぎ切った」と充実感を漂わせた。

 東京五輪を目指し、昨夏から山梨県に拠点を移して練習を重ねてきた。代表選考会を兼ねた日本選手権は、世界記録を持っていた200メートルの出場資格を得られず、100メートルでも五輪切符をつかめなかった。

 かつての輝きは戻らなかったものの、「取り組んできたことに一切の後悔はない」。きっぱりと言い切った。

 競泳史の一ページに名を刻んだ26歳は「指導者をやりたい」と後進の育成に意欲を見せる。栄光も挫折も味わった経験を伝え、自らを超えるスイマーを育てられるか。第二の人生での活躍にも期待がかかる。



 山口は志布志高3年だった2012年岐阜国体で、2分7秒01の世界新記録(当時)をマークした。