時計 2021/04/18 23:00

与論の医療体制充実を 日置市の末永さん“島の看護部長”に クラスター支援縁で社協赴任

「島で生きる人々に少しでも役立てれば」と話す末永真由美さん(撮影のためにマスクを外しています)=日置市
「島で生きる人々に少しでも役立てれば」と話す末永真由美さん(撮影のためにマスクを外しています)=日置市
 昨年7月、与論町での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生に伴い、県看護協会から派遣され支援活動に従事した日置市の認定看護管理者末永真由美さん(57)が、同町社会福祉協議会へ19日に正式赴任する。支援を機に思い入れを深めた島で、施設間連携や研修などを担う。“島の看護部長”としての役割も期待されており、医療体制の充実に貢献したい考えだ。

 末永さんは3月末に勤めていた鹿児島市の訪問看護ステーションを退職。その際、与論町から打診を受けた。クラスター支援を行ったことに加え、宝島や徳之島など、離島での勤務経験が豊富だったからだ。末永さんは「元気なうちに離島でもう一度働きたい気持ちがあった。渡りに船だった」と声を弾ませる。

 社協では「在宅支援人材育成専門員」として勤務する。医療資源が潤沢とはいえない離島医療について、末永さんは医療従事者の不足を課題に挙げる。「地理的な問題で研修が受けにくく資格が取りづらい現状もある。自治体と医療機関、施設が一体となって問題を解決していけるよう、『懸け橋』の役割を果たしたい」と意気込む。

 21日には、島内で新型コロナのワクチン接種のシミュレーションに参加する。末永さんは「与論町は2回のクラスターを経験したことで、感染対策の水準は格段に上がっている。ワクチン接種が進めば、穏やかな暮らしを取り戻す希望になる」と期待する。

 島への勤務期間は2年で単身赴任。夫の勝也さん(57)は「島の方々に必要とされていることに対し、感謝の気持ちを忘れず頑張って」とエール。末永さんは「『島で生きる』人々の役に立てるよう、微力ながら力を尽くしたい」と力を込めた。
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