時計 2021/04/21 14:50

島津の殿様憩いの場、絶景再び 台風被害遊歩道、7か月ぶり利用再開 鹿児島市の仙巌園

集仙台跡から望む鹿児島湾と桜島=鹿児島市吉野町の仙巌園
集仙台跡から望む鹿児島湾と桜島=鹿児島市吉野町の仙巌園
 鹿児島市吉野町の仙巌園にある展望所「観水舎」と「集仙台」の跡地へ続く遊歩道が19日、約7カ月ぶりに利用できるようになった。ともに茶屋の跡があり“島津の殿様”が憩いの場として利用したとされる。再開初日に早速訪れた人は、鹿児島湾と桜島を一望できる景色を楽しんだ。

 観水舎は1799(寛政11)年、島津家25代当主・重豪(しげひで)が向かいの山にある「時雨の滝」を見るために建てた。集仙台は1814(文化11)年、重豪が孫の27代・斉興(なりおき)に造らせたとされる。遊歩道にある石段は当時のままだという。

 展望所に続く遊歩道は、昨年9月の台風で被害を受け閉鎖。今年1月から5~10人で、道をふさいだ倒木を片付けたり、木製の手すりの補修をしたりする作業を続けてきた。復旧に併せて集仙台周辺の木を12本せん定し、以前よりも見晴らしがよくなった。

 作業した島津興業・仙巌園庭園課の浜崎倫光さん(49)は「史跡もあり歴史を感じられる場所。坂道はきついが、市内有数の絶景を味わってほしい」と話した。

 御殿裏手の遊歩道入り口から観水舎が約350メートル、集仙台は約550メートル。開放時間は午前9時~午後4時。仙巌園=099(247)1551。