時計 2021/05/15 06:00

奄美市の64歳副市長、一般高齢者より先に接種 新型コロナワクチン 市「接種会場管理者は医療従事者に該当」

新型コロナワクチン(資料写真)
新型コロナワクチン(資料写真)
 新型コロナウイルスワクチンを巡り、奄美市の東美佐夫副市長(64)が65歳以上の一般高齢者向け接種に先行し、ワクチン接種を受けていたことが14日、分かった。市は「副市長は集団接種会場の管理監督者で、医療従事者に該当する」と説明している。

 市は4月19日、同市名瀬の奄美文化センターに接種会場を開設。医療従事者向けに続き、今月3日から高齢者の集団接種を始めている。東副市長は6日に接種した。

 健康増進課によると、ワクチン接種に携わる自治体職員は国の方針で医療従事者扱いになる。副市長も接種会場を訪れる機会が多いとして、同課が3月下旬、副市長に接種を要請し、今月6日の接種枠を確保したという。

 朝山毅市長(74)は「会場に出入りする副市長から感染を広げるわけにはいかない」と理解を求める。市長と要田憲雄教育長(74)は通常の高齢者向けの手続きで申し込み、接種を受けたという。

 同市では高齢者向け集団接種の対象者1万3700人のうち、1回目の接種を終えたのは12%の約1750人。副市長の先行接種に市民からは賛否の声が出ている。

 1回目の接種待ちという同市名瀬の自営業女性(79)は「多くの高齢者は予約すらできず、不安を抱えて順番を待っている。市民を優先すべき立場なのに」と疑問視する。

 一方、同市名瀬の自営業の40代男性は「副市長は国の考え方で医療従事者に当たる。早めに接種し、仕事をしてもらう方がむしろ安心だ」と擁護した。
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