時計 2021/05/17 21:00

「私の立場だったらどう生きる」 ハンセン病国賠訴訟原告、裁判長に問い掛けた言葉  違憲判決20年記念集会

ハンセン病国賠訴訟を振り返る竪山勲さん(左)と徳田靖之弁護士=大分市
ハンセン病国賠訴訟を振り返る竪山勲さん(左)と徳田靖之弁護士=大分市
 ハンセン病問題に取り組む大分市の市民団体は16日、国の隔離政策を違憲とした熊本地裁判決20年の記念集会を同市で開いた。国賠訴訟原告の竪山勲さん(72)=鹿屋市=と、西日本弁護団代表の徳田靖之弁護士(77)=大分市=が対談、「差別解消という最大の課題に全力を挙げたい」と訴えた。

 対談では、訴訟の尋問で竪山さんが裁判長に「あなたが私の立場だったらどう生きるか。1億円で私と入れ替われるか」と質問した場面を振り返った。徳田弁護士は「裁判長があの歴史的判決を書いたのは、問い掛けを受けて自分の問題として考えたからではないか。尋問のハイライトだった」と指摘した。

 竪山さんは「差別の加害者は国と市民1人1人。市民は法律によって加害者に仕立てられた被害者でもある。良かれと思ってやったことが加害行為だったと知る必要がある」と力を込めた。

 集会は「ハンセン病回復者の本当の人権回復と社会復帰へ向けて共に歩む会・大分」が主催。リモートを含め約30人が参加した。