時計 2021/06/04 07:30

警察署進入の車炎上2人死亡 響く爆発音、オレンジ色の火柱は電線の高さまで 住民「桜島の噴火かと思った」 鹿児島・鹿屋

車両炎上現場周辺で交通規制する警察官=3日午前1時25分ごろ、鹿屋市寿3丁目
車両炎上現場周辺で交通規制する警察官=3日午前1時25分ごろ、鹿屋市寿3丁目
 火柱が電線の高さまで上がり、焦げるゴムの臭いが鼻を突いた。3日未明、鹿屋市寿3丁目の鹿屋署敷地内で車が全焼し、乗っていた2人の遺体が見つかった現場。住民らは火災の激しさをこう説明し、「事件なのか」「前代未聞だ」と不安がった。

 「近寄らないで」。現場近くの自宅にいた90代女性は、警察官や消防署員の叫び声と爆発音を聞いた。「振動を体に感じ、最初は桜島の噴火かと思った。庭先から見ると、車が燃えているのが分かった」と話した。

 突然家が揺れたという自営業男性(44)は、けたたましいサイレンを聞き、慌てて外に出た。「オレンジ色の火柱が電線の高さまで上がり、消火作業中にも爆発した。現場一帯が明るくなるほどの炎だった」

 市中心部にある同署前の県道は火災直後から、約450メートルにわたって全面通行止めになった。赤色灯を回転させたパトカーが道路を遮り、警察官が等間隔に立ち並んで規制した。着の身着のままで自宅を飛び出してきた中年男性は「怖い。もう寝付けない」と推移を見守った。

 通行止めは午前6時前に解除された。全焼した車両は人目に付かない車庫に移動していたが、沿道から同署内の様子をうかがう通勤通学者の姿が目立った。
広告