2021/06/18 11:45

6週間は長かった… 時短要請解除決まり「ほっ」 鹿児島市と霧島市の飲食店 客足戻るか不安もちらり 新型コロナ

ほぼ休業した時短要請期間中に伸びた植え込みをせん定する飲食店経営者=17日午後9時、霧島市国分中央3丁目
ほぼ休業した時短要請期間中に伸びた植え込みをせん定する飲食店経営者=17日午後9時、霧島市国分中央3丁目
 6週間に及ぶ時短営業がようやく終わる-。新型コロナウイルス対策で鹿児島県が鹿児島、霧島両市の飲食店に出した営業時間短縮要請が20日までで解除されると決まった17日、関係者には「これでネオンをともせる」と安堵(あんど)が広がった。利用客からは「早く店で飲みたい」との声が上がる一方、解除後に再び感染者が増える懸念も拭えない。会食控えはしばらく続きそうで、店主らは客足の回復に期待と不安が入り交じる。

 「売り上げへの影響は大きかったが、街全体で感染拡大防止に協力できた。やっとネオンをともせる」。鹿児島市の繁華街・天文館連絡協議会の竹山晋作専務理事(43)は喜ぶ。ワクチン接種が進む中での要請解除に、客足が戻ると期待を寄せる。「各店とも対策を徹底している。お客さんと楽しい時間を過ごしたい」

 天文館の飲食店で働く谷本直紀さん(35)は「先が見えなかったが、ようやく普通に仕事ができる」と歓迎。客の戻りに不安はあるものの「安心して楽しめる店づくりをしていく」と力を込めた。

 霧島市商工会の中村博美会長(72)は「6週間は長かった」と振り返る。要請期間中、酒を出せるのは夜8時までで、会員の飲食店は休業するところが多かったという。自身が経営するタクシー会社も夜の稼働が激減した。解除はうれしい反面、「また感染者増の波がきたら」と悩みは尽きない。

 同市国分中央でカラオケバーを経営する若松翔平さん(32)は、要請が出た5月10日から休業を続ける。21日からの再開に備え、店内を清掃、消毒した。席にはアクリル板を設置し、体温測定器も新調した。「解除後に感染者が再び増えないように気をつけたい」

 利用客の声はさまざまだ。鹿児島市の天文館公園で友人と2人で缶ビールを飲んでいた男性(35)は「知り合いの店も経営が厳しいと聞いている。足を運んでゆっくり飲みたい」と待ち遠しそう。

 小学生が通うスポーツクラブの理事長を務める霧島市国分の自営業池田隆さん(56)は「子どもへの感染リスクを考えると酒席は慎重になる。ワクチン接種が進むまで我慢し、テークアウト利用などで店を応援したい」と話した。