2021/06/22 11:39

山形屋、資本金を1億円に減資 税負担を軽減、財務体質改善へ 鹿児島市の百貨店

山形屋=鹿児島市
山形屋=鹿児島市
 山形屋(鹿児島市、岩元修士社長)が、資本金を現在の15億1600万円から1億円に減資することが21日、分かった。資本金1億円以下は税法上、「中小企業」の扱いとなり、税負担が軽くなるメリットがある。5月の株主総会で決議しており、7月30日付で実施する。

 同社によると、減資は社の現状の規模に合わせた総合的な判断。財務体質を改善する目的がある。「新型コロナウイルスという大災禍を受け、資本政策を含めて適切な対応を図り、いち早く困難な状況を乗り越えていきたい」とコメントした。

 山形屋の2021年2月期決算は、売上高が前期比26%減の312億1300万円で、15期連続の減収となっていた。新型コロナ感染拡大に伴う臨時休業や外出自粛による来店客数の減少が響いた。経常損益は14億1500万円の赤字だった。

 22年2月期の売上高は2割増の381億2000万円、営業利益は1億8000万円を見込み、経常黒字化に向け取り組むとしている。

 減資は会社の資本金の額を減らす手続き。資本金1億円以下の場合は、赤字でも事業活動の規模に応じて負担する「外形標準課税」が適用されない。コロナ禍のなか1億円に減らす企業が相次ぎ、中堅航空会社のスカイマーク、旅行大手のJTB、百貨店の井筒屋(北九州市)も実施した。