2021/06/22 21:45

京セラ川内工場拡張へ 薩摩川内市が開発の産業用地一部を取得予定

薩摩川内市が産業用地開発を計画している農地。その奥の左から中央にかけての建物が京セラ鹿児島川内工場第1ブロック、右の丘の上が第2ブロック=22日、同市高城町
薩摩川内市が産業用地開発を計画している農地。その奥の左から中央にかけての建物が京セラ鹿児島川内工場第1ブロック、右の丘の上が第2ブロック=22日、同市高城町
 薩摩川内市は22日、京セラ鹿児島川内工場(同市高城町)近くの約10ヘクタールを、産業用地として開発すると明らかにした。うち4ヘクタールは、工場の拡張を目指す京セラに2023年7月までに引き渡す。残る6ヘクタールは、京セラを含む民間企業への分譲を計画している。

 取得する土地は、同工場第1ブロックと高城川を挟んで西側に位置する約10ヘクタール。地権者約110人、170筆で全て水田。今後、新型コロナウイルスの感染状況をみながら地元説明会を行い、地権者との交渉に入る。25年度までに全体の造成を終える予定で、総事業費は25億円を見込む。

 1日に京セラから市へ用地取得の協力要請があり、市は7日、市土地開発公社に事業実施を依頼した。22日の市議会本会議で、公社の事業資金借り入れに対する市の債務保証を限度額6億円とする補正予算案を提出し、即日可決された。田中良二市長は「アフターコロナを見据え、若者の雇用や定住促進のために一日でも早くと判断した」と話した。

 京セラは半導体部品の受注が活発で好調な業績を維持している。市によると、全国的な工場再編も視野に用地取得に乗り出した。同社広報室は「既存の敷地が手狭になり、第1、第2ブロックの駐車場や社員寮なども含めた配置見直しを検討する」としている。
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