2021/06/25 07:08

会場行ったらリストに名前なかった… 鹿児島県ワクチン大規模接種、予約巡り混乱続く 一部で連絡徹底されず 新型コロナ

検温と消毒を行い、接種会場に入る対象者=24日、鹿児島市のかごしま県民交流センター
検温と消毒を行い、接種会場に入る対象者=24日、鹿児島市のかごしま県民交流センター
 鹿児島県が鹿児島市と鹿屋市で実施している新型コロナウイルスワクチンの大規模接種で、予約や確認方法を巡り混乱が続いている。24日は、職種を限らず対象を拡大した18~64歳への接種が始まったが「会場で接種できないと知った」と憤る来場者も。一方、ウェブサイトで申し込んだものの、予約が取れたか分からず、不満を訴える声も上がる。

 「接種予定リストに名前がないと会場で初めて分かった」。鹿児島市の60代主婦は話す。電話で受け付けをすると、連絡を待つよう言われたが、その後電話はなかった。「予約されていたら」と不安になり、同市の会場を午前9時前に訪れた。「受付時に一言あれば」と肩を落とした。

 県は22日に専用ウェブサイトを開設したが、アクセス殺到でシステム障害が発生。同日午後、24日接種分は電話申し込みに変えた。予約の可否に関わらず電話連絡するとしていたが、予約が取れなかった人のうち、連絡しなかった人が出たという。県新型コロナウイルス感染症対策室は「委託業者との連携不足だった」と説明した。

 一方、25日以降は「空き状況に割り当てて埋めるため」(同対策室)に、ウェブサイトで接種枠を大きく上回る約1万8000人の申し込みを受け付けた。当初は「申込日の翌日までに連絡する」としていたが、その後、予約確定者だけに、接種日前日までに連絡すると変更。24日夜には、予約が取れなかった人への連絡は行わないと改めて公表した。

 「枠に漏れた人に通知しないのは不親切」。同市の保育学生福島紀子さん(44)にはまだ連絡がない。「申し込み時点で示されなかった情報が後付けで出されていく。期待していただけに振り回される。県民の気持ちに寄り添ってほしい」と訴えた。

 一連の混乱について同対策室は「予約の可否の連絡がなかったことなど、業務が徹底されなかったことを申し訳なく思う」と謝罪。「当初の設計が甘かった。一日でも早く希望者が接種できるよう尽くす」とした。