台風5号 鹿児島県内けが計10人に 奄美、種子屋久で通行止め

(2017 08/06 23:30)
土砂崩れの現場を調べる奄美市職員ら=同市住用
 台風5号は6日、鹿児島県本土や種子・屋久地方を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、大隅半島の東海上を北上した。県などによると、同日、男女3人のけがと、大和村と龍郷町の住宅被害が新たに分かった。県内全域は7日朝までに、風速15メートル以上の強風域を抜ける見込み。総雨量は奄美市で800ミリを越えるなど、各地で土砂災害の危険性が高まっている。鹿児島地方気象台は引き続き警戒を促している。
 6日午前9時ごろ、霧島市国分名波町で、散歩中の80代男性が強風にあおられ転倒し、腕や足を骨折した。薩摩川内市矢倉町では5日午後3時ごろ、台風対策中の70代男性が、倒れてきた脚立で頭を打ち軽傷を負った。
 阿久根署によると、長島町山門野では同日夜、自宅の雨戸を閉めようとしていた70代女性が強風にあおられ転倒、ろっ骨を折った。
 県によると、けが人はこのほか7人。南種子町で80代男性が港に係留した船を見に行き、海に転落するなど2人が死亡した。
 住宅被害は西之表市、瀬戸内町、龍郷町、喜界町、大和村で一部破損18戸、床上床下浸水64戸に上った。崖崩れや倒木のため、奄美や種子・屋久の県道で全面通行止めが続いている。奄美の孤立集落は全て解消した。
 県内の空と海の便は軒並み欠航した。JR在来線は県内全区間で終日運休。鹿児島市内の路線バスと市電は始発から運転を見合わせ、夕方再開した。
 空と海の便は7日も午前を中心に一部で欠航が決まっている。鹿児島市の桜島フェリーは午前6時から運航再開。垂水フェリーは状況に応じて判断する。JR鹿児島線と指宿枕崎線、日豊線は始発から運転を再開、このほかの路線は午後から再開する予定。
 台風が近づいた3日以降の雨量は、奄美市816ミリ、龍郷町663ミリ、屋久島町512ミリに上った。県本土でも垂水市や肝付町で400ミリを越した。
 気象台によると、台風5号は6日正午ごろ、県本土に最接近。同日夜、県内全域が暴風域を抜け、奄美地方は強風域からも外れた。同日午後9時現在は、宮崎県の東海上を時速20キロで四国方面に向かって進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル。
【台風進路予想】


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