台風24号鹿児島県へ接近 類似進路で過去に大きな被害

(2018/09/28 00:10)
台風24号接近に備え、ロープで漁船を固定する漁師ら=奄美市名瀬の名瀬港
 台風24号は29~30日、非常に強い勢力で鹿児島県を縦断する恐れがある。過去似たコースをたどった台風は県内外に大きな被害を出した。防災機関は、高齢者や障害者ら要配慮者を中心に早めの避難を呼び掛けている。
 鹿児島地方気象台などによると、台風24号は太平洋高気圧周辺の風で沖縄方面へ北上しているが、29日から偏西風に乗って速度を上げ北東へ進む見通し。
 九州の南海上は海面水温が高く、エネルギーとなる水蒸気が豊富で、鹿児島県に接近するころには、9月上旬に関西を直撃した台風21号に匹敵する勢力に発達する恐れがある。
 台風24号に進路と勢力が似ていた2016年の16号では、南薩や大隅で土砂崩れや河川の増水が相次ぎ、住宅の全半壊や浸水が400棟を超え、大量の倒木が鹿児島湾に流出した。04年の23号は全国で死者・行方不明者が98人に上り、県内で農作物や漁港施設に甚大な被害が出た。
 県や気象台は24号接近に備え、最新の情報を入手し早めに避難するよう促している。
 県の防災用ホームページ(HP)「鹿児島県防災Web」は、市町村の避難情報や開設中の避難所などが随時更新される。気象庁HPは、土砂災害や浸水被害の危険度を示す地図情報などを掲載しており、身の回りのリスクを知ることができる。
 気象台の平山久貴防災気象官は「ホームページなどで最新の情報を得られない高齢者らには、隣近所の人や家族が声を掛け、避難を手助けしてほしい」と訴えた。

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