馬毛島基地計画 屋久島でアセス説明会 「説明が曖昧」質問相次ぎ延長 防衛省「屋久島上空飛行せず」 全日程終了

 2022/05/18 08:30
環境影響評価準備書の概要を説明する防衛省担当者ら=屋久島町安房の町総合センター
環境影響評価準備書の概要を説明する防衛省担当者ら=屋久島町安房の町総合センター
 西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、九州防衛局熊本防衛支局による環境影響評価(アセスメント)準備書の住民説明会は17日、屋久島町の総合センターであり、予定した馬毛島周辺1市4町での開催を終えた。6月2日まで準備書への意見を受け付ける。

 屋久島町での説明会には約50人が参加。町議会は飛行経路の堅持を国に求める意見書を可決しており、防衛省の担当者は「屋久島上空は基本的に飛行しない」と回答。航空機騒音は「環境基準を超えるような状況にはならない」とした。

 当初2時間の予定だったが、質問が相次ぎ1時間以上延長した。同町栗生の加藤貴美さん(31)は終了後、「説明が曖昧で、聞いたことに答えが返ってこなかった。もっと時間を掛けて聞きたい」と話した。

 説明会は種子島・屋久島の1市3町のほか、今月16日に南大隅町でもあり、約25人が出席し質疑した。

 準備書は約3000ページ。アセスの最終的なまとめとなる「評価書」の前段階の手続きで、国民が意見を直接述べられるのは最後となる。縦覧は19日まで県庁など9カ所。九州防衛局のホームページでも閲覧できる。

 馬毛島計画への考えについて、塩田康一知事は準備書以降に、西之表市の八板俊輔市長は評価書の公表後にそれぞれ示すとしている。