馬毛島基地計画 防衛省のアセス準備書は「市民の不安解消に至らず」 西之表市長が知事と会談

 2022/05/21 10:16
馬毛島
馬毛島
 西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、塩田康一知事と八板俊輔市長は20日、県庁で意見交換した。八板市長は、防衛省が公表した馬毛島整備の環境影響評価(アセスメント)準備書を「市民の不安解消には至っていない」と指摘。「協議などで判断材料をそろえるよう努める」と県の協力を求めた。

 会談は冒頭以外は非公開。終了後、八板市長は種子島上空など想定経路以外を飛ばない手だてを求めているとした上で、「防衛省は『飛ばない』と言うだけで具体的なものがない」と話した。夏ごろ知事に対し、準備書への地元意見を伝える見通しを示した。

 塩田知事は準備書に関し「精査中。地元の不安などを聞き、知事意見を出す」と述べた。一方、アセス手続きを終えずに基地本体の入札・契約が続いていることには「(初めの入札時に)承服しかねるとした立場に変わりない。新たな入札が出た場合、改めて伝える」とした。

 意見交換は2月以来。計画への賛否表明について、両者ともアセス手続きなどを踏まえて判断する考えを示している。