「『アメとムチ』で移転容認を迫られた」 米軍再編で国と対立した岩国の前市長 馬毛島基地計画進む西之表市で講演

 2022/05/21 15:00
米軍岩国基地の現状を話す井原勝介氏=20日、西之表市民会館
米軍岩国基地の現状を話す井原勝介氏=20日、西之表市民会館
 米軍岩国基地がある山口県岩国市の井原勝介前市長(71)が20日、西之表市で講演した。同市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に揺れる市民に「国防は国の専管事項とはいえ、意見を言うのは主権者の権利。国民に理解されない安全保障政策は機能しない」と強調した。

 井原氏は市長時代、岩国基地への空母艦載機移転を巡り、国と対立した。講演では「米軍再編交付金と補助金カットによる『アメとムチ』で移転容認を迫られた」と紹介。国との協議の過程で「容認と言えないならばせめて反対と言わないでくれ、といった発言もあった」と明かした。

 再編交付金が地域に与える効果については否定的な見方を示し、「基地関連工事の公共事業が増え、交付金頼みの市政になりかねない」と警鐘を鳴らした。

 講演は馬毛島計画に反対する県熊毛ブロック護憲平和フォーラムが主催。約80人が参加した。