宇宙に一番近い島の高校生、小型ロケット製作に挑む 初の打ち上げは「想像以上」 コンテスト出場へ鹿児島大研究会に弟子入り
2022/06/20 11:00

モデルロケットを打ち上げる生徒ら=西之表市西之表
「超小型人工衛星製作プロジェクト」として、2019年に始まった。今年は同コンテストで複数回の入賞経験がある鹿児島大学SATSUMAロケット研究会の協力を得て、機体の構造や打ち上げの仕組みを学んだ。
機体は紙製で全長45センチ。専用の火薬を使って飛ばす。設計ソフトで尾翼など一つ一つの部品の大きさを計算した。安定性を確保するのが難しく、テストを繰り返しながら1日がかりで最適の重心を探った。打ち上げは市民グラウンドであり、生徒は鹿大研究会メンバーの助言を受けながら、それぞれ発射装置を設定し成功を見守った。
宇宙関連企業に就職を希望する種子島高3年の小川龍哉さんは「想像以上に安定して高く飛んだ。ロケットの仕組みを学べてよかった」。指導した鹿大工学部4年の山下燿梨(ひかり)さん(21)は「電気科らしく、精度にこだわって作った。宇宙を身近に感じてもらえれば」と話した。
今後はロケットの速度や高度、気圧を読み取れるセンサーの開発を目指す。
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