夜の海、メスが集団で波打ち際へ…国指定天然記念物オカヤドカリ繁殖期 徳之島

 2022/06/26 08:30
岩陰に隠れ、漆黒の夜を待つオカヤドカリ=23日、徳之島町金見の通称「マサキ浜」
岩陰に隠れ、漆黒の夜を待つオカヤドカリ=23日、徳之島町金見の通称「マサキ浜」
 鹿児島県徳之島北東端の金見崎の海岸(徳之島町)で、国指定天然記念物のオカヤドカリが繁殖期を迎えている。奄美地方の梅雨明けが発表されて間もない23日夜、メスが集団で海に向かい、波打ち際で「ゾエア」と呼ばれる孵化(ふか)直後の幼生を放つ様子が確認された。毎年、梅雨明けごろから7月下旬ごろまで続く。

 オカヤドカリは奄美群島や沖縄などに生息。左側のハサミ脚が大きい。雑食性で、昼は海岸近くの草むらなどに身を隠し、夜に砂浜や水辺で活動する。徳之島では、大型のムラサキオカヤドカリ、小型のナキオカヤドカリを含めて3種が見られる。

 奄美群島認定エコツアーガイドで、金見地区の海の生き物を日々観察している元田浩三さん(68)は「足元に注意しながら、やさしい気持ちで観察してほしい」と話す。