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鹿児島県産焼酎 29年ぶり10万キロリットル割れ コロナで業務用中心に需要減 20年度産生産量

 2021/09/07 09:00
 鹿児島県酒造組合は6日、2020酒造年度(20年7月~21年6月)の県内113社の本格焼酎生産量が、前年度比16.5%減の9万7673キロリットル(アルコール25度換算)だったと発表した。10万キロリットルを割り込むのは1991年度以来29年ぶり。

 若者の酒離れやし好品の多様化に加え、新型コロナウイルス感染拡大による外食控えで業務用を中心に需要が落ち込み、19年度には出荷量も10万キロリットルを割っている。コロナ前の18年度と比較すると生産量は26.7%の減。

 浜田雄一郎会長(浜田酒造社長)は「国内の新たなマーケットの開拓や海外市場への積極的な展開が求められている」とコメントした。

 原料別では芋が5万4489キロリットルと前年度を24.5%下回る一方、麦は横ばいの3万4326キロリットル、黒糖は24.9%増の7642キロリットルだった。

 芋焼酎の落ち込みは、中小業者が多く、巣ごもり消費が伸びている紙パックへの転換に対応できなかったことが影響したとみられる。サツマイモ基腐(もとぐされ)病拡大による原料不足で、仕込みを早めに切り上げた蔵元も一部あった。

 出荷量は前年度比0.8%減の9万4358キロリットル。県内向け2.7%減に対し、県外向けが0.6%増えた。関東や関西など大消費地の巣ごもり需要が下支えしたとみられ、普及に力を入れている東北も伸びた。5.9%減の宮崎をはじめ熊本、大分の近隣3県より下げ幅は小さかった。

 輸出は22.1%増の562キロリットル。
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