鹿児島の経済ニュース

 2021/09/19 20:48

深海魚 見た目の割に 「もったいない」メニュー開発、食卓へ 鹿児島・南さつま

ソコガレイのトマト煮
ソコガレイのトマト煮
 鹿児島県の薩摩半島南部は三方を海に囲まれ、水産業が盛ん。南さつま市では深海魚のメニューを開発し食卓への普及を目指す取り組みが進む。

 スミクイウオの南蛮漬け、カナガシラの煮付け、カガミダイのフライ…。なじみの料理名だが、食材はほとんど廃棄されていた未利用魚だ。

 同市の「大衆割ぽうの店さつま亭」の辻三次さん(66)は、地元で混獲される深海魚を仕入れ、これまで12品をメニューに加えた。客にも「癖がない」と好評で、じわじわブームが広がる。

 辻さんは、県内の産学官グループ「かごしま深海魚研究会」で調理担当を務める。「旬がなくいつも脂が乗っている。不要な魚の扱いはもったいない」と力を込める。

 市も、魚食普及を図る「旨魚(うまいよ)プロジェクト事業」の一環で未利用魚活用を後押し。高校生向け料理教室や愛称命名などを計画する。

 南吉文水産振興係長(50)は「深海魚のグロテスクなイメージを払しょくし、身近に感じてもらいたい。付加価値を高めて新たな水産資源になれば」と期待する。
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