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続くガソリン高騰 離島が悲鳴 輸送コスト上乗せ、レギュラー190円 「せめて本土並みに」 鹿児島・種子島

 2021/11/25 10:30
来店者の車に給油するガソリンスタンドのスタッフ=西之表市鴨女町
来店者の車に給油するガソリンスタンドのスタッフ=西之表市鴨女町
 「効果は一過性に終わるのでは」「せめて本土並みの水準に」。輸送コストなどが上乗せされ鹿児島県本土以上に原油価格上昇の影響を受ける種子島では24日、政府の備蓄石油放出方針を歓迎しながらも、先行きへの不安や悲痛な訴えが聞かれた。

 島内の1リットル当たりガソリン価格はハイオク200円、レギュラー190円。公共交通網が十分と言えず、日常生活に車が欠かせない中、国の補助があるとはいえ県本土より1割ほど高い。

 種子島3市町で20、21日にあった塩田康一知事との意見交換会「ふれあい対話」でも、ガソリン価格への対応を求める声が上がった。

 中種子町野間の歯科技工士住岡重寛さん(57)は「備蓄石油を放出して多少安くなっても、現在の本土より高いままだろう。離島の苦しさは変わらない」。西之表市までの注文品の配達日を半分に減らし、経費削減に取り組む。

 灯油価格の急騰も著しい。一斗缶(18リットル)2500円超と昨年同時期より約600円高くなった。給湯に灯油ボイラーを使う家庭が多く、寒さが一段と厳しくなる12月が迫り、家計の負担増に拍車を掛ける。

 南種子町中之下の介護施設調理員関田都さん(53)は「本土並みに、が島民の昔からの願い。国は離島の現状を踏まえた施策も打ち出してほしい」と切実だ。
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