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お待たせ 1年ぶりクルーズ船 「にっぽん丸」マリンポートかごしまへ寄港 コロナ対策を徹底

 2021/12/07 09:30
市民が旗を振って出迎える中、入港する「にっぽん丸」=鹿児島市のマリンポートかごしま
市民が旗を振って出迎える中、入港する「にっぽん丸」=鹿児島市のマリンポートかごしま
 商船三井客船の「にっぽん丸」(2万2472トン)が6日、鹿児島市のマリンポートかごしまに入港した。鹿児島港へのクルーズ船寄港は新型コロナウイルス感染拡大の影響で約1年ぶり。待ちわびたボランティアらが歓迎した。乗客180人は市内観光を楽しんだ後、同日夕、神戸へ帰途に就いた。

 「冬の味覚クルーズ~鹿児島」と題する3日4日の旅で、神戸を4日出港。桜島が朝日に映える鹿児島湾の沖合に午前7時ごろ、姿を現した。乗客は全て国内在住で、定員532人の3分の1に制限。乗船前と乗船日のPCR検査のほか、船内で1日1回検温し乗船証に記録。ターミナル入館時や、観光バス乗車時にも検温するなどコロナ感染対策を徹底した。

 ボランティアの「おもてなし隊」20人は、小旗を振って出迎えた。通算500回近く通うという薩摩川内市御陵下町の東浜子さん(75)は「コロナ下で『いらっしゃい』と大声を出せないのは残念だが、乗船客との交流が楽しい」。

 母親の昭子さん(78)と乗船した神奈川県川崎市の会社員松下裕之さん(49)は「自由行動で天文館や鹿児島中央駅を回る。さつま揚げや黒豚を食べるのが楽しみ」と話した。

 新型コロナの影響で県内のクルーズ船入港は今年2回止まり。感染拡大前の2019年156回から激減した。県観光課によると、来年はにっぽん丸と「ぱしふぃっくびいなす」が計8回入港予定(12月6日現在)。予約客待ちのタクシー運転手、河東田卓男さん(66)は「客船が入ると高揚感がある。地元経済のためコロナが収束し、寄港が増えれば」と期待した。