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この花「咲八姫」 魅力はいくえも重なる純白の花びら 鹿児島県育成の新品種、全国コンクールで優秀賞

 2022/05/22 15:50
ジャパンフラワーセレクションで優秀賞に選ばれたテッポウユリ「咲八姫」
ジャパンフラワーセレクションで優秀賞に選ばれたテッポウユリ「咲八姫」
 花の新品種を対象にした全国コンテスト「ジャパンフラワーセレクション」切り花部門の春審査会で、鹿児島県農業開発総合センターが育成したテッポウユリ「咲八姫(さくやひめ)」が優秀賞(ベスト・フラワー賞)に輝いた。県育成品種の優秀賞受賞は、12年ぶり2回目。

 テッポウユリは九州南部から南西諸島にかけて分布する日本固有種。通常は花びらが6枚の一重咲きだが、咲八姫は12~15枚が重なり合う八重咲きが特長で、これまで一般的だった仏花以外の用途拡大が期待されている。県は2012年から育成を進め、今年4月に出荷が始まった。

 審査会は5月11日に開かれ、28品種が出品された。咲八姫は優秀賞のほか、斬新で優れた形状を評価する「ニュースタイル」、芸術性や商品性の高い品種に与えられる「ブリーディング」、審査会に訪れた消費者が選ぶ「モニター」の3特別賞も受賞した。

 セレクションは日本花普及センターなどでつくる実行協議会の主催。時季ごとに複数回の審査があり、それぞれの審査会で優秀賞となった品種から最優秀賞(フラワー・オブ・ザ・イヤー)が決まる。今回の最優秀賞は11~12月に選ばれる予定。

 県農開センター果樹・花き部の白山竜次部長(59)は「県産花きの生産振興の起爆剤として期待している。受賞を普及のきっかけにしていきたい」と話している。