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伝統漁法で精進落とし 江戸時代から続く盆明け行事「はんぎり出し」 鹿児島・霧島

 2022/08/17 08:31
「半切り」を取り付けたいかだから網を投げ入れる塩川夏美さん=霧島市国分広瀬
「半切り」を取り付けたいかだから網を投げ入れる塩川夏美さん=霧島市国分広瀬
 鹿児島県霧島市国分広瀬海岸の干拓潮遊池で16日、江戸時代から続く盆明け行事「はんぎり出し」があった。広瀬魚取り組合の6人が、池に繁殖するエッナ(ボラの幼魚)やコノシロなどを狙い、いかだから次々と網を投げ入れた。

 60代以上のベテランばかりの中、病院管理栄養士の塩川夏美さん(28)は2回目の参加。10回以上投網し18匹捕った。「緊張したが、昨年よりいい成績でよかった」と笑顔を見せた。捕った魚は岸辺でさばかれ、組合員らが酢みそで味わって精進落としをした。

 はんぎり出しは、新田干拓でできた潮だまりを管理する水守に、漁業権が与えられたのが始まりとされる。モウソウ竹と板で作ったいかだに、「半切り」と呼ばれる馬の飼料おけを取り付けたことが名の由来。近年は鳥による食害などで漁獲量が減っているという。