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八代海で発生の赤潮 養殖ブリやマダイ3万3000匹死ぬ 被害額915万円 鹿児島・長島

 2022/08/18 10:04
長島に広がるブリ養殖場=長島町の薄井港(資料写真、2013年)
長島に広がるブリ養殖場=長島町の薄井港(資料写真、2013年)
 鹿児島県は17日、有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」が原因で赤潮が発生している八代海で、鹿児島県の東町漁協(長島町)の養殖ブリやマダイ3万3000匹が死に、915万円の被害が発生したと発表した。県内の赤潮被害は3年ぶり。

 県水産振興課によると、長島町の獅子島柏栗沿岸で、16日までに300〜400グラムのブリ1万7000匹と100〜800グラムのマダイ1万6000匹が死んでいるのが見つかった。それぞれの被害額は588万円と327万円。漁協は餌止めや増殖を防止するための粘土散布といった対策をしている。

 県は3日、八代海に赤潮警報を出していた。県水産技術開発センターと同漁協による16日の調査では、熊本県の樋島沖で1ミリリットル当たり最大1万細胞を確認した。魚の致死細胞密度は1ミリリットル当たり数千細胞。

 細胞数は減少傾向にあるものの、競合種の珪藻(けいそう)が少なく海水温や塩分が増殖に適した状態。同センターは今後も状況によっては拡大する恐れがあるとし、警戒を呼びかけている。熊本県では、これまでに養殖トラフグやマダイ、シマアジで約44万4500匹にのぼる被害が確認されている。

 県内の八代海では、東町と北さつま(阿久根市)の2漁協がブリやカンパチ、マダイを養殖する。同地域での直近の赤潮による被害は、2019年の「シャットネラ・アンティーカ」の影響による約1億2000万円。「カレニア」では、15年に約1300万円の被害が出た。