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レンゲ、菜種、ソバ…ミツバチと見物客呼ぶ花畑 遊休農地 蜜源作物で再生、景観づくりも

 2022/10/03 15:15
遊休農地に菜の花の種をまく住民ら=枕崎市田布川町
遊休農地に菜の花の種をまく住民ら=枕崎市田布川町
 鹿児島県枕崎市田布川町で遊休農地を養蜂の蜜源作物で再生する取り組みが進んでいる。地域おこしグループ「夢蛍たぶがわ2016」と西垂水養蜂園(南九州市)が約10ヘクタールでレンゲや菜種、ソバを栽培。蜜の採取だけでなく、農地の荒廃防止や花の見物客で活性化につながると期待している。

 元々は農業が盛んな中山間地だが、年々増える遊休農地対策にコスモスなどを植えて景観保全に努めていた。一方、養蜂園は近くに良質な蜜源を求めており、2020年から連携を始めた。21年度からは一部で国の農山漁村振興交付金を受け、事業を拡大を図る。

 9月25日は集落入り口近くの約70アールで菜種の種まきをした。以前はサツマイモ畑だったが、基腐(もとぐされ)病の影響などで耕作をやめ、道路沿いにはコスモスが植えてある。朝から持ち寄ったトラクター5台で耕した後、約30人がバケツを手に丁寧にまいた。来年3月頃に一面の菜の花畑になるという。

 夏場に蜜を集めた北海道から、10月下旬に鹿児島へハチを移して越冬。春の開花時期に備える。

 養蜂園の西垂水正会長(84)は「ここは暖かく花が多いのでハチの動きがいい。地元の方がいい蜜源になる」。夢蛍の山崎昭二会長(58)は「遊休農地は年々増える。雑草の除去など管理は大変で、継続させるための対策も必要になる」と話している。