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「稲盛氏の遺志継ぐ」京都で「お別れの会」 祭壇には旅先で笑顔の遺影 鹿児島県関係者ら3000人が人柄しのぶ

 2022/11/28 21:00
稲盛和夫氏の遺影に花をささげる参列者=28日、京都市の国立京都国際会館
稲盛和夫氏の遺影に花をささげる参列者=28日、京都市の国立京都国際会館
 京セラ名誉会長で8月に死去した稲盛和夫氏=鹿児島市出身=の「お別れの会」が28日、京都市の国立京都国際会館であった。親交のあった政財界関係者や一般来場者ら約3100人が白いカーネーションを祭壇に供え、人柄をしのんだ。

 創業した京セラとKDDI、再建に尽力した日本航空、科学や芸術の発展に貢献しようと私財で設立した稲盛財団の共催。祭壇には2008年に旅先のエジプトで撮った破顔の稲盛氏の遺影が掲げられた。

 参列後、鹿児島県の塩田康一知事は「努力を大事にする哲学を思い返した。鹿児島から出た偉大な経済人の志を受け継ぐ人が出てほしい」。京セラ工場が立地する薩摩川内市の田中良二市長と霧島市の中重真一市長はともに、感謝と地元発展への決意を語った。

 経営者向け勉強会「盛和塾」で親交を深めた島津興業(鹿児島市)の島津公保相談役は「努力をしたいと思い続ける心が大事だ」という教えをかみしめ、「少しでも近づけるよう頑張りたい」と力を込めた。

 稲盛氏が鹿児島大学に寄贈した稲盛会館を設計した建築家の安藤忠雄氏は「100年残るよう気合を入れて造れ」と言われた当時を懐かしんだ。「要求は高かったが真剣に物事を考えんといかんと教わった」と話した。

 京都国際会館は稲盛氏が18年3月まで理事長を務めたゆかりの施設。お別れの会では献花会場とは別にメモリアル会場を設け、業績や主な発言を紹介するパネルを展示した。

 お別れの会は12月6日、東京の帝国ホテル東京でも開かれる。