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鹿児島県内の景況 4カ月連続「回復傾向」で据え置き 畜産は「低迷」に下方修正

 2023/02/02 15:14
 鹿児島銀行と九州経済研究所(鹿児島市、KER)は1月31日、最近の県内景況を「全体として回復傾向が続いている」として、4カ月連続で判断を据え置いた。

 消費関連は、11月の百貨店・スーパー販売額、ドラッグストア、コンビニエンスストア販売額が前年を上回った。観光関連は、12月の主要ホテル・旅館宿泊客数(鹿児島・霧島・指宿)が13カ月ぶりに前年を下回り一服の様相。

 一方、畜産関連は和牛去勢のA4、A3等級の枝肉価格や豚肉相場が前年割れしており、「低迷」に下方修正した。投資関連も直近の公共工事請負金額や民間建築工事費予定額、新設住宅着工戸数が前年を下回り、「弱含み」に引き下げた。

 KERは「新型コロナウイルス第8波や物価高騰は収まりを見せないが、社会経済活動の再開の動きが続いている」と分析した。