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国際クルーズ船が鹿児島・喜界島に初寄港 乗客は巨大ガジュマルなどバス巡り、島内を満喫

 2023/03/31 21:00
物産展で特産品を品定めする国際クルーズ船の乗客=喜界町湾
物産展で特産品を品定めする国際クルーズ船の乗客=喜界町湾
 フランスの船会社が運航する「ル・ソレアル」(1万992トン)が3月29日、鹿児島県喜界町の湾港に寄港した。喜界島への国際クルーズ船入港は初めて。観光客約200人が朝から夕方まで滞在し、観光や買い物を楽しんだ。

 24~31日の台湾・基隆(キールン)-大阪間の船旅の途中に寄港した。約200人のうち7割が台湾人、残りは欧米や日本人客という。

 乗客はエコツアーガイドらの案内で、展望スポットの百之台公園やサンゴの石垣が残る阿伝集落、手久津久集落の巨大ガジュマルなどをバスで巡った。

 港では物産展もあり、黒糖やゴマの加工品などを買い求めていた。船の出発前にはセレモニーもあり、地元住民が島唄などを披露した。

 喜界島では2023年度、クルーズ船が3回(国内1回、国際2回)寄港する。喜界島観光物産協会の上園田慶太会長(57)は「新型コロナ禍では島外からの入り込み客がほとんどなく、飲食、観光業は打撃を受けた。国内外の観光客がリーピーターになるきっかけになってほしい」と話した。