2021/05/28 11:30

ゴルフ人気、バブル期以来の水準か 密じゃない、開放感にストレス発散 松山選手のマスターズ制覇も追い風

広々としたコースでプレーを楽しむゴルファー=日置市の南九州カントリークラブ
広々としたコースでプレーを楽しむゴルファー=日置市の南九州カントリークラブ
 鹿児島県内でゴルフの人気が広がり、「バブル期以来の水準」と指摘する関係者もいる。新型コロナウイルス感染が拡大する中、屋外で密を避けられるという特性に加え、米マスターズ・トーナメントで松山英樹選手が日本人男子初のメジャー制覇を果たしたことも追い風になっているようだ。

 梅雨入り前の5月上旬、日置市の南九州カントリークラブでは青空の下、常連客らが広大なコースでのラウンドを楽しんでいた。ゴルフは同じ組で回る人数が4人以内と少なく、スタート時間の間隔を空けるため、密が生じにくい。高山武久総支配人(54)は「大規模な企業コンペなどは減ったが、身近な相手とプライベートで楽しむ人は多い」と話す。

 県税務課によると、2020年度の県内ゴルフ場利用者数は、4~7月は前年同月を下回ったものの、その後は持ち直し、10月と翌2月以外は前年を上回るなど堅調に推移する。

 練習場もにぎわいを見せる。鹿児島市のゴルフステージメテオでは、1月の入場者数が前年の1.2倍に増加。特に若者の動きが顕著で、18~29歳は2倍近くになった。中尾成一郎マネジャー(57)は「昔に比べ敷居が低くなったのか、友人同士で気軽に始める若者も多い」。

 ゴルフを初めて約1カ月という同市の会社員、福元沙由里さん(26)は「コロナで旅行や飲み会にも行けない中、ストレス発散になればと思って始めた」。友人で、5月初旬にコースデビューしたばかりの会社員、黒木舞さん(26)も「開放感があって楽しかった」と気に入った様子だ。

 同市でゴルフ用品を取り扱う「アリムラゴルフ」では、初心者向けのセットが品薄状態で、予約から1、2カ月待ちの商品もある。松山選手の優勝効果も後押しし、全体の売り上げも増加傾向という。有村俊朗代表(69)は「人気はバブル期以来の水準ではないか」と分析する。

 県ゴルフ協会の植村久会長(68)は「引き続きコロナ対策に力を入れ、感染者を出さないことが重要。初心者へ向けたルールやマナーの普及啓発にも力を入れていきたい」と語った。