ニューギニアの密林。飢えて歩けなくなった父は家族写真を取り出し、一人一人の名を叫んだ。終戦目前、悲劇は母にも。墜落機に巻き込まれ、両脚が吹き飛んだ。目を見開いたままの遺体は放置された〈証言 語り継ぐ戦争〉

 2022/05/26 11:30
 両親の死を思い出すと今でも涙が出ると語る前平和真さん=霧島市隼人町小田
 両親の死を思い出すと今でも涙が出ると語る前平和真さん=霧島市隼人町小田
■前平和真さん(90)鹿児島県霧島市隼人町小田  父・前平助左衛門は1944年9月14日、ニューギニアで戦死した。39歳だった。所属部隊や階級、戦死した場… [続きを読む]