見た目はラグビーボールだけど、おいしいコウイカ。繊細な当たりを見極める奥深さ。墨にはご用心||鹿児島・佐多沖
2021/02/08 14:55

300~900グラムのコウイカが2~5匹釣れた=1月3日、鹿児島湾
コロナ禍で暗いニュースが多いこの頃ですが、釣りを始めた人が増えているのは、釣り業界には明るいニュース! 適度な距離を保ち、換気のいらない外でのレジャーということで、週末ともなると有名な釣りスポットには人がずらりと並びます。特に若者に人気なのがイカ釣り。初心者には少し難しいイメージもあり、やってみたけど全然釣れない…なんてこともしばしば。そこで、今回は難しいテクニック不要で釣って楽しい、食べておいしいイカ釣りをご紹介します。
狙うはコウイカ。鹿児島県ではアオリイカをメインターゲットにした釣りが主流で、コウイカは外道として扱われがち。というのも、コウイカは武骨な雰囲気で、釣れるとパンパンに膨れ上がり、見た目はまるでラグビーボール。ちょっと目つきも悪い上に、大量のイカ墨を吐くので、愛称は「スミイカ」。でも、食べればおいしいし、墨はイカ墨パスタとしても使える、実は優秀な高級イカなんです。
コウイカ釣りの仕掛けは、船からアオリイカを釣るときに使うティップランエギというルアー。無いときは、岸からアオリイカを狙うときに使うエギに重りを付けて代用できます。
釣り方は至ってシンプル。基本的に海底付近をうろついているイカなので、仕掛けが底に着いたらシャクリを入れずに、ズルズルと底を引く釣り方「ズル引き」をしてみてください。ググッと根掛かったような感触になったら、さおをゆっくりと立てます。さおが曲がった形のまま重みを感じたら、コウイカが抱き付いていると判断してOK。
コウイカの足は短いので、激しくて強いフッキングをするとばらしてしまうことが多いです。繊細な当たりを見極める面白さもあり、掘れば掘るほど奥深い釣りでもあります。岸からも狙えますが、海底を探る釣りなので、根掛かりに注意。砂地のエリアなら比較的楽しめるでしょう。
私もゲットできましたが、釣れた瞬間に豪快に墨を浴びました。釣れた瞬間は油断せず、全身真っ黒にならないよう注意しましょう。コロナに負けず、今年もいろんな釣りにチャレンジします!
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