[キス釣り]風、波立ち、潮流…穏やかな状態で狙う。素早い「手返し」もポイント〈クロエビスの釣果アップ講座〉
2021/05/29 12:00

「クロギス」とも呼ばれファンも多い頴娃のキスは日本一美しい
昨今「釣れなくなったねぇ」とよく耳にします。個体数そのものの減少や温暖化による環境変化の影響でしょう。プロの漁師にはとても深刻だと思います。しかし私たち一般の釣り人にとっては、目標を取りあえず「家族の分だけ釣る」ことにすれば、まだまだそれほど危惧することはありません。
今回は、キス釣りにおける釣果アップの方策です。どんな釣りにもいえますが、最も重要なことは「ベターな状況下で釣る」ということ。キス釣りにとってのベストな状況は風、波立ち、潮の流れなどの諸条件の全てが穏やかであることです。可能な限りベストに近い状態を狙って釣りたいものです。
実釣においては、エサ付けから仕掛けの投入と回収、針外しまでの一連の動作を指す「手返し」も大切なポイント。この動作が早いほど仕掛けが海中に沈んでいる時間も長いので、その分ヒット率も高くなります。手返しをスムーズにするために「サンドポール=竿(さお)受け)」は必要不可欠なアイテムで、エサ付けや針外し、置き竿釣りの際にトラブルが軽減されます。
仕掛けを投入した後はラインのテンションをキープしつつ、リーリングと静止を繰り返します。静止時に仕掛けのエダスが開くのでキスが食い付きやすくなります。一発目のヒットがあってもそのまま冷静にリーリングと静止を繰り返し2匹目、3匹目を狙いましょう。キス釣りに「アワセ」は禁物です。バラシと絡みの原因になります。
針を飲み込んだキスは、あおむけにして左右のエラ部にそれぞれ親指と人さし指を突っ込み真っすぐハリスを引くことで、針は大抵は瞬時に外れます。
県内には吹上浜、頴娃、柏原、大崎サーフなどの絶好のキス釣りポイントが数多くあります。キスの盛期はこれからで、秋口まで釣れます。ベターな状況で創意工夫を凝らして釣れば、きっと家族の人数分ぐらいは釣れるでしょう。
(7月から紙面掲載は奇数月の第1木曜日です)
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浜村建夫(はまむら・たてお)さん 南九州市出身。原点は関西で音楽関係の仕事をしていた約40年前に出合った琵琶湖でのヘラブナ釣り。古里に戻り本格的に海釣りを始めた。釣り系ライターとして活躍中。
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