「インチク」…釣れなかった日がない万能ルアー。アカハタ、カンパチ…60センチ!のキジハタも。もちろん、おいしいフルコースに||鹿児島・佐多岬沖

 2021/06/05 12:33
インチク仕掛けで60センチのキジハタが釣れた=5月14日、佐多岬沖
インチク仕掛けで60センチのキジハタが釣れた=5月14日、佐多岬沖
〈あゆLOVEフィッシング-上園あゆみ〉

 皆さん、「インチク」というルアーを知っていますか? 元々は漁師さんが使っていた漁具を釣り具に転用したものだそうで、細長い鉛にゴム製のイカの形をしたものが付いています。見た目はなんとも不思議な仕掛けで、「魚からは一体何に見えているんだろう」と最初は私も疑問に思ったものです。しかし、この仕掛けは、青物から根魚まで幅広く使える万能ルアー。私の経験上、この仕掛けで釣れなかった日が思い出せないくらい、よく釣れる仕掛けです。

 一説によると、エサも使わずによく釣れるので、「インチキ釣法」がなまって「インチク」という名前になったんだとか。とにかくこのルアーに出合ってから、船でルアー釣りに行くときは必ず忍ばせる、ボウズ逃れの一本になりました。

 そんなインチクを持って出掛けたのは佐多岬沖。インチク釣りを教えてくれた師匠の船で根魚(海底の岩場や障害物などの根に居付いている魚)を狙いに出掛けました。釣り人が「ロックフィッシュ」と呼ぶ根魚は1年を通して岸からも船からも釣ることができます。

 中でもハタ系と呼ばれるキジハタ、アカハタ、オウモンハタなどはこれからが産卵期で、体力を付けるために食欲旺盛な時期に差し掛かります。いいサイズを釣るには5月~7月がおすすめ! 魚の引きは予想以上に強いので、魚らしい躍動感のある引きを味わうことができます。そして、ハタ系の魚は高級魚としても知られており、お刺し身や煮付けにすると抜群においしいです。

 釣って良し、食べて良しの良いとこずくめのロックフィッシュ。ただ、海底付近を狙うため根掛かりには要注意。仕掛けは多めに持っていくことをオススメします。

 さて、今回の釣りではアカハタやオジサンなど定番のターゲットに加えて、カンパチや大型のキジハタまで上がりました。キジハタのサイズを測ってみると、60センチ! こんなに大きなキジハタは初めてで、テンションが上がりました。もちろん持ち帰って、おいしいフルコースになったのはいうまでもありませんね。ロックフィッシュが釣れやすくなるこれからのシーズン、インチクを持って憧れの高級魚を狙いに出掛けてみては。