2021/06/06 07:00

2回接種の全員に「中和抗体」確認 病院が職員810人検査 新型コロナワクチン有効性示す 鹿児島市

新型コロナワクチン(資料写真)
新型コロナワクチン(資料写真)
 鹿児島市の米盛病院は5日、新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンを2回接種した同院の医療従事者に抗体検査を実施した結果、検査に応じた810人全員が、感染防止に関わる「中和抗体」を持っていたと明らかにした。うち約75%は高確率で感染予防する量が見られ、残り約25%も一定量を確認。発症や重症化リスクを低減することが示唆された。

 ファイザー製ワクチンによって作られる中和抗体は、ウイルスの表面にあって人の細胞に入り込む上で重要な働きをするスパイクタンパク質に対する抗体。ファイザー製やモデルナ製のワクチンの有効性は95%とされており、同院の調査でも同様の有効性が実証された形だ。

 同院では3月7日から医療従事者向けの優先接種を開始。5月28日までに同意を得た810人に対し、2回目接種から15日以上経過した後、中和抗体を検出する検査を実施した。感染を防ぐのに十分と推定される中和抗体の濃度(AU/ミリリットル)の基準値約4000AU/ミリリットルと比較すると、810人の平均値は
7857AU/ミリリットルで約1.9倍も高かった。

 米盛公治院長は「大まかな傾向として、ワクチンを打った4人のうち3人は感染するリスクそのものがかなり低くなる。残り1人については、感染したとしても、無症状や軽症にとどまる効果が期待されるのでは」と分析した。
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