【詳報】鹿児島県の人口減加速 戦後最少 増加は2市町だけ 姶良 鹿児島市のベッドタウン/奄美・龍郷 移住多く子育て環境拡充 20年国勢調査

 2021/06/27 21:29
鹿児島市のベッドタウンとして宅地開発が進んできた姶良市街地=2020年10月(本社小型無人機で撮影)
鹿児島市のベッドタウンとして宅地開発が進んできた姶良市街地=2020年10月(本社小型無人機で撮影)
 鹿児島県は25日、2020年10月1日時点の国勢調査の速報値を発表し、県の総人口は前回15年調査(確定値)から5万8971人減の158万9206人となった。戦後初めて160万人を割り込み、太平洋戦争前の1940(昭和15)年の158万9467人と同水準。減少率は前回を0.2ポイント上回る3.6%。全国平均0.7%を大幅に超え、人口減少の加速が改めて浮き彫りになった。

 都道府県別の人口は前回と同じ24位。内訳は男性74万8401人、女性84万805人。ピークだった55年の204万4112人から約45万人減った。

 43市町村のうち、人口増は姶良市と龍郷町のみ。姶良市は前回に引き続いてプラスで1232人(1.6%)増。鹿児島市のベッドタウンとして人気がある。

 龍郷町は14人(0.2%)増。奄美空港と奄美市名瀬の中間に位置し、移住者が多い。特に役場周辺は商業施設進出に加え、町が公園整備など子育て環境を拡充している。

 人口減となった41市町村のうち、減少率が最も高いのは南大隅町の14.1%。錦江町12.4%、湧水町11.6%、垂水市11.0%、大和村10.7%と続き、計5自治体が10%を超えた。

 減少数は鹿児島市の6354人(1.1%)が最も多く、薩摩川内市は3617人(3.8%)、曽於市3245人(8.9%)となった。

 市部・郡部別では、市部人口が4万4298人減の141万4874人、郡部人口は1万4673人減の17万4332人。総人口に占める市部の割合は前回より0.5ポイント上昇し89.0%になった。

 一方、前回調査で戦後初めて減少に転じた県内世帯数は、再び2445増え、72万7135世帯になった。県統計課は「単身や夫婦のみの世帯が増えたのが要因」とし、核家族化が進んでいる。

 確定人口は11月に公表される予定。
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