2021/07/02 06:30

鹿児島県内感染者の3割はクラスター 初確認から1年 44例3678人 半数は飲食店関係 新型コロナ

 鹿児島市の接待を伴う飲食店で県内初の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認されてから2日で1年となる。これまで44例が発生、関連の感染者は1263人に上り、感染者総数3678人の34.3%を占める。感染拡大期にはいずれも大規模クラスターが発生しており、今後懸念される「第5波」に対し専門家は「若年層の感染防止が重要」と訴えている。

 クラスター44例の種類別の感染者数は、「接待を伴う飲食店」が最多の7例332人。「飲食店」は8例302人で、「飲食店関係」が計50.2%を占めた。高齢者が多く利用する施設関係は、医療機関が6例172人、高齢者施設4例109人、介護施設3例31人。合わせると24.7%に上った。

 月別では、今年5月が最多の11例235人。発生地別では、鹿児島市が18例で最も多く、霧島市5例、出水市と鹿屋市が3例と続いた。感染者数が最大となったのは、1例目の接待を伴う飲食店で、県外の1人を含む12市町116人に及んだ。42例目の高校総体関連は8市町26人。時期では、年末年始を含む昨年11月~2月が20例、3~5月の大型連休前後は18例だった。

 鹿児島大学の西順一郎教授=微生物学=は「飲食店ではどの時期にも起きており、突発的に大規模なクラスターとなるリスクが高い」と指摘。医療機関や高齢者施設は「65歳以上のワクチン接種が完了すれば発生を抑えられる。医療への負担も減る」と期待した。

 また、3月以後、英国で初確認されたアルファ株など感染力が強い変異株へ置き換わりが進んでいることも懸念材料。児童施設や学校関連のクラスターが5~6月に4例発生しているのも変異株の影響が示唆されている。

 西教授は手指消毒に加え「夏場に屋内を閉め切ったりすることで細かい飛まつによる空気感染が起こる可能性が高い。換気の徹底を」と呼び掛けた。
広告