2021/07/02 12:25

天文館の路線価 9年ぶり下落 91万円 29年連続トップ維持 中央駅東口は横ばい87万円 鹿児島県内・21年

鹿児島県内で最も路線価が高い天文館電車通り=鹿児島市東千石町
鹿児島県内で最も路線価が高い天文館電車通り=鹿児島市東千石町
 熊本国税局は1日、2021年分の路線価を公表し、鹿児島県内では鹿児島市東千石町の天文館電車通りが1平方メートル当たり91万円で最も高かった。同地点は29年連続で県内最高となったが、前年から1万円(1.1%)下がり、9年ぶりに下落した。

 天文館電車通りは、県庁所在地の最高路線価としては18位。昨年2.4%上昇した同市中央町のJR鹿児島中央駅東口電車通りは横ばいの87万円だった。

 県内11税務署の最高地点は全て前年と同じだった。最高路線価の上昇はなく、鹿児島、川内、指宿、種子島、知覧、加治木が下落。残り5署は横ばいだった。下落率が最大だったのは南さつま市加世田本町の国道270号線のマイナス2.9%。

 路線価の評定に当たり宅地価格を調査するため選定する標準宅地(継続地点3632地点)の評価基準額の対前年変動率は平均1.1%下落となり、下落幅は前年の0.2%から拡大した。

 3632地点のうち価格が上昇したのは94地点で、前年の398地点から大幅に減った。87地点は鹿児島市で、残り7地点は奄美市だった。下落は1009地点(前年573地点)、横ばいは2529地点(同2717地点)だった。

 各地の路線価は国税庁ホームページで公開している。

■コロナ下で客足激減響く、中央駅は需要が安定

 モリ不動産鑑定事務所(鹿児島市)の山口幸太郎不動産鑑定士の話 鹿児島市は再開発の期待感から近年、天文館地区が上昇基調にあったが、飲食店が集積する地区のため新型コロナウイルス下で客足が激減し、取引に響いた。新規出店が相次ぐ鹿児島中央駅周辺は需要も安定し、影響が小さかった。今後ワクチン接種が進み景気回復の見込みが立てば商業地の取り引きが再び活発化する可能性があるものの、いつ上昇に転じるのか見極めは難しい。同市以外は少子高齢化もあり下落基調が続く中、人口が増えている龍郷町は上昇傾向がみられた。
広告
広告