2021/07/05 20:46

「特攻の母」鳥浜トメさんの孫 明久さん死去  鹿児島・知覧の「ホタル館富屋食堂」館長 60歳

「ホタル館富屋食堂」で祖母トメさんから聞いた特攻隊員の思いを語り継ぐ鳥浜明久さん=南九州市知覧
「ホタル館富屋食堂」で祖母トメさんから聞いた特攻隊員の思いを語り継ぐ鳥浜明久さん=南九州市知覧
 「特攻の母」として知られる故鳥浜トメさんの孫で、南九州市知覧の特攻資料館「ホタル館富屋食堂」館長の鳥浜明久(とりはま・あきひさ)さんが5日午前2時38分、がんのため枕崎市内の病院で死去した。60歳。南九州市出身。自宅は南九州市知覧町郡17045の13。葬儀告別式は近親者で行う。喪主は妻弥生(やよい)さん。

 薩南工業高校卒。トメさんが知覧特攻基地近くで営んでいた食堂を復元した「ホタル館富屋食堂」を2001年、親族と設立。特攻隊員とトメさんの遺品や資料を展示し、全国から来館者があった。トメさんから聞いた戦争体験を後世に伝える語り部として、講演活動にも取り組んだ。南九州市の知覧平和公園近くで食堂「知覧茶屋」も経営していた。

 祖母トメさんは富屋食堂を営み、知覧飛行場から出撃する特攻兵を見送った。戦後は、特攻平和観音の建立に尽力。遺族や特攻の生き残りの人たちと交流を続け、「特攻の母」と慕われた。1992年4月、89歳で亡くなった。
 
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