種子島 海から返った九七艦攻 操縦席ペダルに足固定の革ベルト 一般公開「戦後76年 よく残った」

 2021/07/11 21:00
引き揚げられた左主翼の一部を見る市民ら=11日、西之表市鴨女町
引き揚げられた左主翼の一部を見る市民ら=11日、西之表市鴨女町
 鹿児島県西之表市は11日、同市国上の喜志鹿崎(きしがさき)沖で引き揚げられた旧日本海軍の九七式艦上攻撃機を一般公開した。国内には現存しない貴重な機体を一目見ようと、会場の市民体育館駐車場には多くの市民らが訪れた。

 公開したのは左主翼の一部や操縦席周辺、後部車輪が付いた尾翼部分。特設ブースには、搭乗員のいす、プラスチック部分が残る操縦席の風防、操縦かんなどを展示した。

 随所に旧海軍独特の深緑や茶色の塗装が見られ、操縦席のペダルには搭乗員の足を固定するための革製ベルトも残る。市民らは「戦後76年もたつのによく残っていた」と驚いた様子だった。

 見学した八板俊輔市長は「悲惨な戦争を物語るもので、搭乗員の気配を感じさせる。公開できて良かった」と話した。

 機体は日本戦没者遺骨収集推進協会の調査団が6月に引き揚げた。搭乗員の遺骨は発見できなかった。搭乗員の訓練基地があった大分県宇佐市が引き取る方向で調整している。