2021/07/27 06:15

【コラム・聖火は見えたか】祭典の気配、街の随所に

東京五輪開幕までの時間を示す時計の前で記念撮影する人々=JR東京駅前
東京五輪開幕までの時間を示す時計の前で記念撮影する人々=JR東京駅前
 街灯の下ではためくフラッグに、地下鉄広告、エンブレムが印刷されたタクシー、マンホールのふた-。東京五輪は都内会場が無観客になったとはいえ、街中の至る所で祭典の気配は感じられる。

 開幕前、JR東京駅前には開会式までの残り時間を示すカウントダウン時計が設置されていた。今はパラリンピックまでの時間と、普通の時刻を表示する。相変わらずカメラを向ける人は絶えない。

 小さな男の子を連れ、記念撮影をしていた夫婦に声をかけた。都内在住でたまたま通り掛かって足を止めたという。父親(41)は「将来、子どもが写真を見た時に『この年は大変だったんだよ』と伝えてあげたい」。

 新型コロナウイルス感染拡大に相次ぐスキャンダル、賛否をめぐる分断など、混乱を極めた東京五輪。肥大化した五輪の影の部分や、日本の課題を浮き彫りにした。大人になったこの子の目に、過去の祭典はどう映るだろうか。ふと、気になった。
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