2021/07/28 09:45

【詳報】推力は衝撃波 世界初の宇宙実証 ロケットエンジン 軽量化実現へ期待 鹿児島・内之浦射場

上昇する観測ロケット「S520-31号機」=27日午前5時半、肝付町の内之浦宇宙空間観測所
上昇する観測ロケット「S520-31号機」=27日午前5時半、肝付町の内之浦宇宙空間観測所
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日午前5時半、新型エンジンの性能を宇宙空間で実証するための観測ロケット「S520-31号機」を肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。メタンと酸素の混合ガスの反応で起きる衝撃波を推力に変えるデトネーションエンジン技術の実験に宇宙空間で成功したのは世界で初めて。

 ロケットは全長9.6メートル、重さ2.4トン。打ち上げから4分4秒後に最高高度235キロに達し、7分56秒後には内之浦南東の海上に落ちた。専用カプセルを使って実験データを着水させ、ヘリコプターで回収した。

 JAXAによると、同技術が確立すれば、ロケットエンジンの軽量化や高性能化が実現する。実験主任の竹内伸介准教授は打ち上げ後の会見で「今後詳細なデータ解析を進める。学術的な成果が期待できる」と話した。欧米やアジア諸国では実用化に向けた研究開発が進んでいる。

 打ち上げは当初20日を予定していたが、悪天候で2度延期していた。S520の打ち上げは2015年9月以来。
広告