2021/07/28 12:55

高校野球鹿児島大会 63チームの軌跡  強豪 早々に敗退、V争い混迷/好投手攻略に見ごたえ/樟南 失策1、甲子園に期待

5年ぶり20度目の優勝を果たした樟南=平和リース
5年ぶり20度目の優勝を果たした樟南=平和リース
 第103回全国高校野球選手権鹿児島大会は、第5シードの樟南が第3シード鹿児島実を破り、5年ぶり20度目の夏の甲子園出場を決めた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、2年ぶりの開催。優勝候補が早々に敗退するなど優勝争いが混とんとなる中、激戦、好ゲームが際立つ大会となった。71校63チームが繰り広げた熱戦を振り返る。

■コロナ禍

 新型コロナ禍で各校とも遠征や練習試合を組めず、練習も制限されるなど手探りの状態で臨んだ。目標を見失いそうな状況の中、選手たちは大会に向けて懸命に汗を流してきた。会場では検温や座席の間隔を空けるなどの感染対策が取られた。

■堅守発揮

 群雄割拠の中で、頂点に立ったのは堅守の樟南だった。全6試合で失策1。厳しい練習の成果をいかんなく発揮した。打線も力があることを見せつけたのが伝統校同士の決勝。15安打7得点の猛攻を見せ、堅守対強打鹿実との予想を覆す展開に持ち込んだ。

 エース西田は威力のある直球と多彩な変化球で、相手に的を絞らせなかった。丁寧にコーナーを突き、全6試合をほぼ1人で投げ切るスタミナも見せた。

 守備が堅く失点がある程度計算できることから、打線が上向けば甲子園での躍進も期待できそうだ。

■粘り

 準決勝の鹿実-神村学園は、まれに見る激戦となった。鹿実は3点差を追い上げ9回、ついに同点。延長で神村に再び3点差をつけられたが驚異的な粘りを発揮し3連打などで逆転サヨナラ勝ちした。パンチ力ある神村の攻撃、最後まであきらめない鹿実の集中力はともに称賛に値する。

 守りから攻撃につなぐれいめいも4強に進出。粘り強い投球のエース玉城を中心に内外野がいくつも難しい当たりをさばいた。第1シード鹿屋中央は持ち前の機動力を発揮し、準々決勝で樟南を1点差まで追い詰めた。堅守の鹿屋農は、第2シード鹿児島城西を3回戦で破り、準々決勝でも9回にれいめいに追いつく粘りを見せた。

■好投手と対策

 樟南の西田のほか神村の泰、大島の大野ら好投手も目立った。一方でいかに打ち崩すか、その攻略にも見応えがあった。鹿児島中央は、大野の140キロを超える速球対策として打撃マシンで打ち込みを重ね、勝利まであと一歩に迫った。鹿児島玉龍は「その時々の選択」をキーワードに掲げ、状況に応じた駆け引きで神村・泰を揺さぶった。

■部員数減少

 少子化などで部員確保が難しく、単独での出場もぎりぎりというチームが目立った。古仁屋、出水商などは野球部員以外から選手を借りて出場。12校は連合チームを組んだ。今後も厳しい状況は続きそうだ。

(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

373高校野球

広告